🎡 からだランド
隊長

ぎゅっと圧迫!
血栓さがし

足の静脈に血のかたまり(血栓)ができていないか、エコーで調べよう。プローブ(超音波をあてる道具)でぎゅっと押して、静脈がぺちゃんこにつぶれたら「正常」。つぶれなかったら血栓あり! 時間内に何人の患者さんを調べられるかな?

① 静脈をタップ丸くてドクドク脈打つのは動脈(さわらない)。楕円の方が静脈。(StatPearls 2024)
② プローブを長押し押すほど力が強くなる。ゲージの緑の中で止めよう。赤は押しすぎ!(ゲーム設定)
③ 判定ぺちゃんこ → ⭕ 正常。つぶれない・灰色のかたまり → 🩸 血栓あり。(日本超音波医学会ほか 2018)

キーボード:123 血管をえらぶ、Space 長押しで圧迫、J 正常、K 血栓あり。教育用のゲームです。画像はコードでかいた「エコーふう」の絵で、結果はゲーム用の換算です(実際の検査結果ではありません)。

60 秒 0 点コンボ 00 人
静脈をタップしてね
🧑

    1〜3 血管をえらぶ Space 押す J 正常 K 血栓あり

    けっか

    隊長
    項目回数ひとこと

    📖 静脈ずかん:足の血管エコー

    ⚠️ 実際の検査では、血栓が見つかったら、それ以上強く圧迫しない。新しい血栓はやわらかく、はがれて肺の血管につまると肺塞栓症(はいそくせんしょう)という命にかかわる病気になることがあるから。血栓がはっきり見えているときは、圧迫法そのものを行わない。(日本超音波医学会ほか 2018)

    深部静脈血栓症(DVT)ってなに?

    深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)筋肉の奥を通る太い静脈(深部静脈)の中で、血が固まって「血栓」ができる病気。英語の頭文字で DVT。足がむくむ・痛い・色が変わることもあるが、症状がないことも多い。(日本循環器学会ほか 2017)
    肺塞栓症(PTE)との関係足の血栓がはがれて血流にのり、心臓を通って肺の動脈につまるのが肺血栓塞栓症。肺塞栓症の血栓の約90%は、足やおなか(骨盤)の静脈でできたもの。だから2つはまとめて「静脈血栓塞栓症(VTE)」とよばれる。(日本循環器学会ほか 2017・2025)
    中枢型と末梢型ひざの裏の膝窩静脈(しっかじょうみゃく)より上(体に近い側)にあるのが中枢型、ふくらはぎ(下腿)だけにあるのが末梢型。中枢型は肺塞栓症をおこしやすい。ふくらはぎだけの血栓はヒラメ静脈から始まるものが多いといわれる。(日本循環器学会ほか 2025;日本超音波医学会ほか 2018)
    浮遊血栓(ふゆうけっせん)根もとは静脈の壁についているが、その先(5cm以上)が壁にくっつかず、血流の中でゆらゆらゆれている血栓。浮遊血栓のある人の36〜60%に肺塞栓症がおきていたという報告がある。とくに注意!(日本超音波医学会ほか 2018)

    圧迫法(あっぱくほう)の見かた

    動脈静脈(正常)静脈(血栓あり)
    形まんまる・壁が厚い楕円・壁がうすい新しい血栓ではふくらむ(古い血栓では細くなる)
    動きドクドク脈打つ脈打たない脈打たない
    プローブで押すとつぶれないぺちゃんこにつぶれるつぶれない(一部しかつぶれない)
    中身まっ黒(血液)まっ黒(血液)灰色〜白っぽいかたまり(血栓エコー)

    横断像(輪切り)で見ながら、プローブで静脈を真上から押す。押しても静脈がつぶれない=血栓ありと判定する、いちばん大事な方法。新しい血栓は黒っぽくて見えにくいので、「見えるかどうか」より「つぶれるかどうか」で判断する。(日本超音波医学会ほか 2018)

    動脈と静脈の見分け方(壁の厚さ・拍動・つぶれやすさ):StatPearls 2024。形(まんまる/楕円)は見分けの目安。

    新しい血栓と古い血栓(上級モード)

    新しい血栓(急性期)古い血栓(慢性期)
    明るさ(エコー輝度)低い(黒っぽい・見えにくい)高い(白っぽい)・まだら(モザイク状)
    静脈の太さ太くふくらむ(拡張)細くなる(血栓がちぢむ=退縮)
    かたさやわらかい → 強く押さない!硬い・壁にくっつく。まわりにう回路(側副血行路)ができることも

    (日本超音波医学会ほか 2018)

    全下肢法と2点法

    方法どこを見る?とくちょう
    全下肢静脈エコー
    (whole-leg 法)
    足のつけ根の総大腿静脈 → 大腿静脈 → 膝窩静脈 と順に圧迫し、さらにふくらはぎ(後脛骨静脈・腓骨静脈・ヒラメ静脈など)までふくらはぎの血栓まで見つけられる。時間と技術が必要
    2点法
    (2-point 法)
    足のつけ根の総大腿静脈とひざの裏の膝窩静脈の2か所だけ(大腿静脈を加えて3点にすることも)短時間でできる。ふくらはぎの血栓は見のがすので、異常がなくても約1週間後にもう一度調べることがある

    (日本超音波医学会ほか 2018)

    下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の逆流検査は別もの

    足の表面の静脈がボコボコにふくらむ下肢静脈瘤は、静脈の「弁」がこわれて血が逆流する病気。こちらは圧迫法ではなく、立った姿勢でふくらはぎをぎゅっとにぎって離す(ミルキング)などして、ドプラ法で逆流の時間を測る。目安として、表面の静脈では0.5秒、大腿〜膝窩の深部静脈では1秒をこえる逆流を異常とする。DVTの検査(寝た姿勢・圧迫法)とは目的も方法もちがう。(日本超音波医学会ほか 2018)

    血栓ができやすくなるのは?(リスク因子)

    3つの原因(ウィルヒョウの3徴)① 血の流れがとどこおる ② 血管の壁がきずつく ③ 血が固まりやすくなる。(日本循環器学会ほか 2017)
    流れがとどこおる長時間すわったまま(飛行機・車の中・避難所など。いわゆる「エコノミークラス症候群」)、手術のあとや病気で長く寝たまま、ギプスで足を動かせない。(日本循環器学会ほか 2025)
    壁がきずつく・固まりやすい足や骨盤の手術・けが、がん、妊娠中や出産後、水分不足(脱水)、女性ホルモンの薬、生まれつき血が固まりやすい体質など。(日本循環器学会ほか 2017・2025)
    予防こまめに足首を動かす・歩く、水分をとる。入院中は弾性ストッキングや、医師の判断で血が固まりにくくする薬を使うこともある。(厚生労働省;日本循環器学会ほか 2025)

    ゲームで単純化しているところ

    エコー画像コードでかいた「エコーふう」の絵。本物の画像はもっと複雑で、深さや体格で見え方が変わる。
    押す力のゲージ実際には力を数字で測らない。ゲームでは「つぶれるのに必要な力」を部位ごとの換算値で表している。
    血栓のある場所・数ゲーム用にランダムで決めている。実際の頻度とは同じではない。
    ゲームでは血栓を見つけても次へ進む本物の検査では、見つけたら強く押さずに範囲を確認し、すぐ医師に報告する。点数や結果は実際の検査結果ではない。基準や方法は施設などで変わる。

    参考文献

    教育用。結果はゲーム用の換算で、実際の検査値ではありません。基準や方法は施設・年齢などで変わります。