🎡 からだランド
隊長

ABIタワー

両腕と両足首の4か所で血圧を測るよ。カフ(腕や足に巻くベルト)の圧力のタワーが少しずつ下がっていく。止められていた血流が戻って「ドクン!」と脈が聞こえた瞬間にタップして止めよう。ぴったりで止めるほど高得点!

① ストップ!脈が戻った瞬間=収縮期血圧(上の血圧)。画面タップ・ボタン・スペースキーで止める。
② ABIを計算足首の血圧 ÷ 左右の腕の高いほうの血圧。タワーの高さ比べで見てみよう。
③ 判定クイズABIの数字から「正常? 境界? PADの疑い? 血管が硬すぎ?」を答えよう。

本物の検査は、装置が自動(オシロメトリック法)で4か所を同時に測ります。このゲームは、脈が戻る圧=収縮期血圧というしくみを体験するための単純化です。教育用。結果はゲーム用の換算で、実際の検査値ではありません。基準値は施設・年齢などで変わります。

0 点コンボ 01 / 4
測る場所(仰向け)
    隊長

    測定のふりかえり

    場所あなたの測定装置の値ずれ判定

    ABIと判定

    教育用。結果はゲーム用の換算で、実際の検査値ではありません。基準値は施設・年齢などで変わります。

    📖 ABIずかん

    ABI(足関節上腕血圧比)の計算

    計算のしかた右のABI = 右足首の収縮期血圧 ÷ 左右の上腕のうち高いほうの収縮期血圧。左も同じように計算する。分母は左右とも同じ「高いほうの腕」。
    なぜ足のほうが高いの?ふつうは足首の血圧のほうが腕より少し高い(脈の波が反射して重なるため)。だから健康な人のABIは1より少し大きくなる。
    なぜ「高いほうの腕」?片方の腕の動脈(鎖骨の下の動脈など)がせまいと、その腕の血圧は低く出る。低いほうで割るとABIが実際より高く出て、PADを見のがしてしまうから。
    腕の左右差 15 mmHg 以上低いほうの腕の鎖骨下動脈の狭窄・閉塞を強く疑う。ただしこの基準の感度は約50%(特異度90%)なので、差が小さくても狭窄がないとは言いきれない(ESC 2011)。左側に多い。根もとがつまると、椎骨動脈から血液が逆流してその腕へ流れる「鎖骨下動脈盗血現象」が起き、腕を使ったときのだるさ・しびれや、めまい・ふらつきの原因になる(StatPearls:Subclavian Steal Syndrome)。頸部血管エコーでは椎骨動脈の血流が、狭窄が進むにつれて収縮期の逆流(to and fro)→ 全時相の逆流へ変化する(日本超音波医学会 2017)。

    判定の目安

    ABI判定意味
    0.90 以下PADの疑い足の動脈がせまい・つまっている(末梢動脈疾患)。低いほど重い。
    0.91〜0.99境界ぎりぎり。症状があれば運動したあとのABIなどで詳しく調べる。
    1.00〜1.40正常足までしっかり血液が届いている。
    1.40 より大きい評価できない動脈の壁が石灰化(カルシウムがたまって硬い)で、カフでしめてもつぶれない。糖尿病・透析の人に多い。足の指で測るTBI(足趾上腕血圧比)で評価する(TBI 0.70 以下でPADを示唆)。

    病気・検査のポイント

    PAD(末梢動脈疾患)動脈硬化で足の動脈がせまくなる病気。たばこ・糖尿病・高血圧・脂質異常症・透析などが危険因子。心臓や脳の動脈硬化もいっしょにあることが多い。
    間欠性跛行(かんけつせい はこう)しばらく歩くとふくらはぎなどが痛く(だるく)なって歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになる。PADの代表的な症状。症状がない人もいる。
    baPWV(上腕-足首 脈波伝播速度)脈の波が腕から足首まで伝わる速さ。動脈が硬いほど速くなる。ABIと同じ装置で同時に測れることが多い。目安は 1,400 cm/s 未満(測るときの血圧の影響を受ける)。
    本物の装置は自動・4か所同時両腕・両足首にカフを巻き、装置が自動で加圧・減圧して、カフに伝わる脈の振動から血圧を求める(オシロメトリック法)。ドプラ(超音波)で脈の音を聞きながら1か所ずつ測る方法もある。
    検査前の注意仰向けに寝て、5〜10分ほど安静にしてから測る。座ったままだと足首の血圧が高く出る。測定中は話したり動いたりしない。カフは腕・足首の決まった位置に正しいサイズで巻く。
    腕を測らないとき透析のシャントがある腕や、リンパ節をとる手術をした側の腕などには、ふつうカフを巻かない(施設の決まりに従う)。

    ゲームで単純化したところ

    1か所ずつ・脈が戻る瞬間ゲームでは1か所ずつ、カフ圧を下げて「脈が戻った圧=収縮期血圧」を自分で見つける形(ドプラ法に近い考え方)にしている。本物の装置は4か所同時に自動で測る。
    速さ・数字カフ圧の下がる速さ・脈拍・患者さんの血圧はゲーム用に作った値。毎回少しだけ変わる。石灰化の人で足首が200 mmHg以上に出るのも、しくみを見せるための例。
    判定クイズクイズは「装置の値」のABIで答える。自分の測定がずれると、ABIも判定も変わってしまうことを結果で確かめよう。

    参考文献

    1. 日本循環器学会/日本血管外科学会「2022年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン」(Minds 掲載ページ)
    2. AAFP: Management of Lower Extremity Peripheral Artery Disease: Guidelines From the ACC/AHA(ABI ≦0.90 異常、0.91〜0.99 境界、1.00〜1.40 正常、>1.40 非圧縮性、TBI ≦0.70)
    3. 2016 AHA/ACC Guideline on the Management of Patients With Lower Extremity Peripheral Artery Disease
    4. Aboyans V, et al. Measurement and Interpretation of the Ankle-Brachial Index: AHA Scientific Statement (2012)(AAFP 要約:仰臥位で5〜10分安静、高いほうの腕で割る)
    5. 日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」第1章 動脈硬化の臨床診断(ABI・TBI・baPWV)
    6. 医学検査(日本臨床衛生検査技師会誌)74巻2号:ABI/PWV検査(仰臥位・安静5分後、4肢同時測定)
    7. ESC Guidelines on the diagnosis and treatment of peripheral artery diseases(2011)(腕の左右差15 mmHg以上で鎖骨下動脈狭窄を強く疑う。感度約50%・特異度90%)
    8. 日本超音波医学会「超音波による頸動脈病変の標準的評価法2017」(p.38–39:鎖骨下動脈盗血現象と椎骨動脈の逆流波形)
    9. Kikkeri NS, Nagalli S. Subclavian Steal Syndrome. StatPearls(2023)(左側に多い・椎骨動脈の逆流・腕の症状とめまい・左右差15 mmHg以上)
    10. StatPearls: Ankle Brachial Index

    教育用。ゲームの値は実際の検査値ではありません。基準値・手順は施設・年齢などで変わります。